🧘‍♀️禅茶読書会 開催報告

本校では、令和7年7月30日(水)午後13時30分より、8号館1階 国際交流ラウンジにて「禅茶読書会」を開催いたしました。

当日は、中国人留学生9名、卒業生1名、在校生の兄弟姉妹2名、日本人学生1名、一般社団法人日本静心協会から茶師6名およびボランティア8名、職員2名の計29名が参加しました。学生からは事前に20名の申込みがありましたが、授業やアルバイトの都合により、前半のみの参加やお手伝いとしての参加となった学生も数名おりました。

ボランティアの皆様にも大変ご協力をいただき、会全体が和やかで落ち着いた雰囲気の中、参加者一同、禅茶読書会を体験・観覧することができました。

今回の催しは、一般社団法人日本静心協会との連携による初の共同活動となりましたが、幹事・関係者の皆様のご尽力により、準備から当日の運営まで滞りなく進行しました。

会場は、普段のラウンジとは異なり、花の装飾や書道の掛軸、座布団の配置などを通して、「禅」の精神を感じさせる厳かな空間へと様変わりし、参加者からは「非日常的で特別な時間だった」との感想が多数寄せられました。



 当日の様子


  • 受付を済ませた後、まずは手を清める所作を通じて心を整え、会場へと進みました。
  • 座布団に腰を下ろし、禅語が静かに流れる中で、参加者は心を落ち着ける簡単な瞑想のひとときを過ごしました。

  • 静寂の中で心を整えた後は、茶師の方々の所作を学びつつ、お茶のいただき方を体験。一つひとつの動作に込められた意味を感じながら、丁寧にお茶をいただくひとときとなりました。
  • お茶の作法を体験した後は、禅の書が朗読される時間となり、参加者はその言葉の余韻に静かに耳を傾けました。朗読の後には、印象に残った言葉や、それぞれが感じた思いを共有し合うひとときが設けられ、参加者同士の心の交流が深まりました。

参加者は、それぞれの所作に意識を向けながら、静寂の中で「今、この瞬間」に心を澄ませる時間を過ごしました。

   

感謝の気持ちを込めた贈り物

禅茶読書会の締めくくりには、帝京科学大学の留学生より、一般社団法人日本静心協会のボランティアの皆様へ感謝の気持ちを込めて、本学オリジナルのプレゼントバッグをお渡ししました。

また、一般社団法人日本静心協会の禅茶師の方々からは、参加した学生たちに対し、禅に関する書籍をご寄贈いただきました。これらの書籍は、学生にとって禅の世界をより深く理解するための貴重な資料となることでしょう。

さらに、今回のイベントの共同企画者である王先生からは、国際交流ラウンジにお茶とお線香をご寄贈いただきました。それに対し、ラウンジ側からは日本の伝統的な夏のご挨拶として「暑中見舞い」の気持ちを込め、駄菓子の詰め合わせをお返しとしてお贈りしました。禅茶師の先生方の多くは中国・上海からお越しくださっており、日本の季節の文化や心づかいにも少しでも触れていただければという想いからの、ささやかな贈り物です。

この場をお借りして、改めて皆様の温かいご厚意に心より御礼申し上げます。

参加者とともに過ごしたこのひとときは、非常に貴重で意義深い時間となりました。今後も王先生と相談しながら、次回の禅イベントの開催に向けて、引き続き準備を進めてまいります。

   

体験感想文

王 佳棋(生命科学科 生命健康コース 4年生)

本日、学校で開催された禅茶会に参加させていただきました。主催は静心学堂と陳先生です。静かで穏やかな雰囲気の中、美味しいお茶を味わいながら、心がとても癒されるひとときとなりました。

中でも特に印象に残ったのは、読書会で紹介された禅語「応無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)」です。この言葉は、過去の出来事や想いに執着しがちな自分の心に、一筋の光を差し込んでくれたように感じました。

今回の禅茶会では、自分自身と静かに向き合う時間を持つことができたこと、そして穏やかに語り合える仲間たちの存在が、大きな支えとなりました。過去を振り返りながらも、よりよい未来に向かって歩み出すきっかけとなる、大変有意義な体験でした。

陳先生をはじめ、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

     

梨子/日本静心協会会員

令和7年7月30日、帝京科学大学の陳先生からのお招きを受け、日本静心協会との共催により「禅茶読書会」が開催されました。私は協会のボランティアとして本活動に参加し、日本の大学キャンパスで初めて禅茶会に携わるという、大変貴重な機会をいただきました。静謐な空気の中に温かな交流が満ちた時間は、異文化が交わることの魅力を深く実感させてくれるものでした。

当日は、上海から訪れた多くの協会ボランティアも集い、禅茶文化への情熱を胸に、帝京科学大学の先生方や学生の皆様とともに、心温まるひとときを創り上げました。読書会では、人生観や思想を共有し合い、静かな雰囲気の中で深い対話と新たな気づきが生まれました。

キャンパス全体の落ち着いた雰囲気、先生方の温かなお心遣い、そして学生の皆さんの真摯な学びの姿勢は非常に印象的でした。特に、中国からのボランティアと日本の学生・教職員の方々が、禅茶という文化を通じて言語や文化の違いを超え、平等と尊重のもとで深い相互理解を築けたことは、本活動における大きな成果であったと感じています。

禅茶文化には、人と人の心を結びつけ、互いに学び合い、啓発し合う力があります。今回のご縁に心より感謝申し上げるとともに、今後もこうした文化交流の輪がさらに広がっていくことを心より願っております。

    

梶谷智恵 帝京科学大学国際交流センター職員

静かな空間の中で心を落ち着け、香り高いお茶をいただきながら、さまざまな思いを語り合うという貴重なひとときを過ごすことができました。日々の慌ただしさの中で、自分の心とじっくり向き合い、他者の想いに真摯に耳を傾ける機会はなかなか得がたいものですが、今回の禅茶会を通じて、それを体験することができました。

このような貴重な機会をいただいたことに、心より感謝申し上げます。
とりわけ、日本静心協会の皆さまには、会場の設えやお茶のご準備、そして会の運営に至るまで、すべてをご尽力いただきました。その無私利他の精神には深く感銘を受け、大切な学びを得ました。

また、禅茶会に参加された皆さまが、和やかに、そして楽しそうに交流されているご様子もとても印象的で、場の温かさを感じました。このような素晴らしい体験を、ぜひ多くの日本の学生の皆さんや先生方にも共有したいと強く思っております。









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